『倒凶十将伝(以下「無印版」)』の登場人物や世界観を持ちつつも、無印版との関連は皆無。作者曰くセルフカバー。イラストは無印版と同様結賀さとるで、十斗たちキャラクターの外見はやや異なるものの無印版をふまえた印象。2007年の朝日ソノラマ廃業後、朝日新聞出版より2010年に刊行。
・・・という話なんですが。
「完結したソノラマ文庫『倒凶十将伝』(全13巻)より十数年後の世界。先の戦いで活躍した戦士たちの子供が主人公の物語」と銘打たれ、どきどきして読んだら、なんというベツモノ。
パラレルストーリーとか言ってあげないとファンの子は泣いちゃうと思う、そんな作品。
表紙見た瞬間に「おや?」とは思うレベルなのでショックは少ないですが。
作者によるリライト、リビルド的展開は面白かったけれども、それならばいっそのこと続編にしてしまえば良かったじゃない、とそれが管理人の二次創作の糧になりました(笑)。
・庄司卓『真紀・倒凶十将伝』(〈朝日ノベルズ〉朝日出版新聞、2010年)